舌癌

舌の機能


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いわゆる舌の奥1/3(指をつっこむとウッとなる部分)は 舌根と呼ばれ、中咽頭に分類されます。

舌癌という時の舌は、 舌の前2/3(口を開けて普通に鏡で見える範囲)となります。

舌の主な働きは
  1. 嚥下(食物をのどに送り込む)機能
  2. 構音(言葉を作る)機能
  3. 味覚
の3つです。

(1)嚥下機能

舌の働きで咀嚼された(噛み砕かれた)食物をのどに送り込む働きのことです。

 

 

舌の働きが悪くなると、上手く飲み込めななくなってしまいます。

 

 

そのため、気管に誤嚥しやすくなります。

 

 

また、舌は咀嚼中の食物を内側から支える働きも行っていますので、
舌の動きが悪くなると咀嚼も上手くできなくなります

(2)構音機能

声帯で空気を振動させて共鳴させ、音を作る働きのことです。

 

 

舌の働きが悪くなると、言葉がはっきり伝わらなくなるために、
会話に障害が生じてしまうことになります。

(3)味覚

舌の表面に味を感じる感覚器(味らい)がたくさんあり、
主に舌で味を感じています。

 

 

よくある質問に
「舌癌の治療で舌を摘出してしまうと味を感じなくなるのでは?」
というものがあります。

 

 

味覚に関しては、味を感じる味らいは舌だけではなく、
上あごや頬の内側にも存在しますので、
舌がなくなっても味を感じることはできますので、ご安心ください。

舌の機能が失われた時

これらの働きは、当然のことであるがために、
普段の生活ではあまり意識されることすらありません。

 

 

そのため、機能障害が生じた場合のハンディキャップ(不自由さ)は
非常に大きいものになってしまいます。

 

 

とくに、(1)嚥下機能と(2)構音機能の低下は、生活に影響が出てしまいます。

 

 

ただ、舌を再建した場合、トレーニングを継続することで、
本来の機能に近づけることはできます。

 



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